axona AICHI(愛知株式会社)のテーブルはやっぱりすごかった ~accorsa(アコルサ)~

2024年09月12日
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9月に入っても、暑い日が続きますね。
先日ブログでも書きました千葉県の気温が高くなってきている話、データで分析したものでしたが、こうやって9月が暑いとやはりデータは正しかったんだと実感してきますね。
こんな暑い日でも大口の納品があると、1日外にいることもあり、出来るものなら少し涼しくなって欲しいと願う今日この頃です。

愛知株式会社(axona AICHI)のaccorsa(アコルサ)

そんな大口納品で最近大量に入れさせてもらった商品の話です。
最近、愛知株式会社(axona AICHI)のaccorsa(アコルサ)というテーブルを200台くらい納品させていただきました。

この商品、発売されてそれほど年月は経っていませんが、2023年に「iFデザイン賞」や「reddot desain aword」をを受賞するくらいの商品です。
国内でも、2021年にグッドデザイン賞を受賞しています。

愛知のテーブルはとても長い歴史だが、妥協なく作っている姿勢がいい

愛知と言えば、メッシュのスタッキングチェアに代表されるチェアでも有名な会社です。
そして愛知はテーブルも有名ですが、特にCTNに代表されるキャリーテーブルというイメージが強いです。


※往年キャリーテーブル(出典:axona AICHI ホームページより)

天板の回転に連動して、キャスターが上下する「シンクロトップ機構」を世界初搭載した機種として有名です。
様々な学校や公民館、会議室などで見かけるかもしれませんが、これは他の追随を許さない画期的な商品でした。
1987年から作っているということなので、既に40年近くなります。

その後もCTNはⅡ、Ⅲ、Ⅳと続き、それぞれ「シンクロトップ機構」を搭載していました。
CTNシリーズ以外でも、CTZ、Serioなど、4点のキャスターが上下することで、アジャスター(ストッパー)にてしっかりと設置されるという機能です。このキャスターが浮いての「固定」機能はとても素晴らしく、利用者にも管理者にもあってうれしいものです。

シンクロトップ機構なのにアジャスターやストッパーが付いていない

しかし、今回の accorsa(アコルサ)は、シンクロトップ機構とは言うものの、今までとは異なりアジャスターやストッパーが付いていません。天板の跳ね上げ(フラップ)でキャスターロックを固定したり、解除したりするというものです。完全に1つのキャスターの動作だけで固定状態を作ろうとしています。水平にセットするとテーブルを確実に固定できるという触れ込みは同じなのですが。
正直、アジャスター(ストッパー)固定に慣れている私にとって、これほど不安なことはありません。

何故なら、昔からキャスターに標準でついているロック機構は止まらないというのがこの業界で働いている人間にとっては定石だからです。

※キャスター自体にロック機能が付いているタイプ(大概、足でロックしています)
テーブルに付いていることも多いですが、どうしてもロックが甘く、動いてしまう事が多いです

最近は減りましたが、それを講義室等で使う事で、どうしても授業を受けているとき等に隣の人が消しゴムで消した時にテーブルが動いてしまったり、試験の時に隣の人の動作によってテーブルが動いてしまい、問題になることも多かったイメージでした。なので、今回の accorsa(アコルサ)は以前のキャスターロックと違いロックがキッチリできるようになったと言われていたものの、不安は否めませんでした。

不安要素がある中、納品してみると

実際、納品したものを触ってみると、天板を水平にセットした時にキャスターが本当にきっちりロックされ、アジャスターやストッパーがないことが全然気になりませんでした。もちろん、天板を跳ね上げした場合、キャスターがスムーズに動きます。

天板を水平にしたまま、キャスターを使って動かすこともできます

もっといいことに、今回の accorsa(アコルサ)は設置後に動かしたい場合に別のレバーが付いており、それを使う事で、天板を跳ね上げしないままに位置の再調整のをするときにキャスターを動かすことが出来ます。

これは、レバーを上げているときだげキャスターが動き、レバーを手から離すと、すぐロックしてくれました。今までだと、机の上に荷物があるときに動かしたい場合は、2人で持ち上げるしかなかったことを考えると、非常に使い勝手のいいものと感じます。

また、今回は奥行400㎜と、通常の折りたたみテーブルより50㎜短いものを納品しました。列が多い講義室の場合に50㎜小さいことで1列、2列余計に入れることができ、同じ部屋でも授業定員や試験定員を確保する学務の方々にもおすすめの一つだと感じました。

奥行400㎜があるので、講義室にはぴったりです!

キャスターとアジャスターやストッパーが付いているものの場合、どうしても足回りの部分がシャープに仕上がらないので、今回の見た目も大きなストロングポイントになると思います。強いて言えば、幕板の白とかが作れると、更にシャープさに磨きがかかるので、そこに期待しています。

もちろん今までのCTZやSerio、CTN4などもたくさん利用していただいているので、早々にアジャスターやストッパーなしという形にはならないかもしれませんが、今までのように絶対にキャスター自体を浮かせて、アジャスターやストッパーで固定するという概念は今後変わってくるかもしれません。自分の得意なゾーンにとどまることなく。新たな方向性を打ち出している axona AICHI にこれからも注目していきたいと思います。

弊社は、イトーキの千葉県代理店というイメージが非常に強いと思われます。
ただ、実は愛知株式会社(axona AICHI)の特約店でもあります。こういった講義室などに合った家具の提案もしておりますので、特にこれから講義室や会議室でお困りの場合は、是非、弊社にお声がけください。その空間に合ったデザイン、その用途に合った機能を持った商品をご提案させていただきます。

愛知株式会社|axona AICHI (axona-aichi.com)

axona AICHIの挑戦 ~メッシュチェアからの脱却の始まりか~