JRの大きな変化に利用者はついていけているのか ~京葉線の再ダイヤ改正~

2024年09月29日
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3月のダイヤ改正で、物議を醸した京葉線の「快速廃止」から半年が経った9月、不思議な時期に京葉線のダイヤ改正が行われました。
以前、私がこちらのブログで書かせてもらった京葉線の時刻表改正がが半年で覆されたわけです。
京葉線の停車駅問題と房総特急(さざなみ、わかしお等)の全車指定席化 

再度のダイヤ改正は異例

確かに京葉線ダイヤ改正が発表されて、千葉市長や近隣の市長・町長が猛反発して、3月のダイヤ改正の時に少し変更した形でダイヤ改正しました。
そこから半年、各駅停車の快速変更を含んだダイヤ改正となりました。

以前も書いた通り、発表から1カ月で一度方針転換をしたJRが、通常のダイヤ改正と異なる時期で、再びダイヤ改正を行いました。
その発表がこちらです。
見ていただいても分かる通り、明らかに過去の通勤快速を意識した発表になっており、少しでも外房・内房から京葉線に直通で乗る人達を意識した発表となっています。
また、快速の運行時間帯も増やし、沿線自治体の意向に少しでも沿う形となっています。
しかし、快速で割を食った習志野市長が猛反発をしていることを見ても、このような短期間での変更っていうのは、異例中の異例と言わざるを得ません。

実際に、このダイヤ改正が行われて1ヶ月が経ちました。前回の改正で大騒動が起きたことを考えると、それと比べてそこまでニュースになっていないのは、利用者がまずまず満足しているからなのでしょうか?これからも注目しています。

まさか、それを時刻表で確認するの?!

さて、このダイヤ改正を発表した内容の一番下に、
『ご注意:資料中の時刻は、2024 年 5 月 30 日現在の時刻を掲載しています。
最終的な運転時刻は、2024 年 8 月 23 日発売予定の JR 時刻表 9 月号等でご確認ください。』
と書いてありました。
「時刻表?!」って思いました。


私は好きですが、いまどき時刻表を見る人がいるのかな?とも感じました。(うちにあった古い時刻表を撮ってみました)

最近、世の中の人の電車の時刻検索はもっぱらスマートフォンで行われていることがほとんどで、時刻表を見ている人はいないのではないかと思います。
ましてや、そんなピンポイントな時刻表って、誰が見るんだ?と思います。
ここのところの出張で思う事の1番として、駅にみどりの窓口が減っている。そして、その減ったみどりの窓口でも時刻表を置いていない場所が増えているというのが実感です。

みどりの窓口が減っている、そしてそこにあったはずの時刻表も・・・

出張で遠方に行くことも多いですが、行った先にあるみどりの窓口も、減った影響でかどこでも大渋滞を起こしています。
私のような時刻表マニアみたいな人は、以前は時刻表でペラペラと検索して、要領のいい切符を買うのに並んでいましたが、最近はみどりの窓口に並ぶのは時間的にちょっとという事も多く、自動券売機で買っています。
そしてこの自動券売機、非常に便利ではあるものの、自分でこうやって買いたい!って思っていても思うように買えないことがあります。
先日も、名古屋駅から福井駅に行こうと思った時に、東海道新幹線→しらさぎ(北陸本線)→北陸新幹線と乗り継ぎたかったのですが、
「福井」までのきっぷを上手く買う事が出来ず、結局敦賀まで買って、敦賀で一度降り、福井までのきっぷを買いました。
以前なら、新幹線乗り継ぎ割引が適用されると思うのですが、最近廃止されたとの話もあり、まあいいやと思って乗りました。
そんな時に、人がごったがえしているみどりの窓口を横目に、時刻表で金額を確認しようと思ったのですが、時刻表が1冊しか置いていない上に、見ている人がいる。。。結局見るのを諦めました。

みどりの窓口も自動化

最近は、みどりの窓口もあちこちで閉鎖しています。地方に行けば行くほどみどりの窓口にかわり、みどりの券売機やみどりの券売機プラスが出てきています。これを使う事で。オペレーターさんとつながってきっぷを買う事が出来ます。


※千葉駅では、まだ『みどりの窓口』はありますが

果たして、利用者がこれについていけるのか・・・。
私は、以前のブログでも書いたように、JRの車内販売をやっていた+時刻表検定1級を持っているちょっとした鉄道フリークです。
そんな私は、移動手段に少しでも安く済ませたいと思うので、JRのきっぷの割引手段を考えます。
これが、みどりの窓口で買う場合は、駅員さんがいい形で買ってくれます
(今回の場合、名古屋から福井までの通しの乗車券を買え、は米原→敦賀が乗り継ぎ割引適用されるかも?!)
しかし、券売機での操作でそれが上手く行きませんでした。

さて、利用者のどのくらいがついていけているのか・・。

世の中の流れが大きく変わってきている今、JRも国鉄民営化から40年近く経ち、より収益を上げるために様々な合理化をしています。
企業の体質を強化したり、その合理化で生まれた利益を別の利便性あるものに充てたりと、躍起になっていると思います。
その中で、どこまで合理化するかという点で、利用者がついていけてないのかもしれません。
しかしそんな中で起こった、京葉線の再ダイヤ改正は、今までのJRと異なってお客様の声を聞いた結果かもしれません。
あっちを立たすとこっちが立たないという事は、往々にしてあることなので、まだまだ変わっていくかもしれませんが。

時刻表しかり、みどりの窓口しかり、様々な変化でJRがどのようになっていくのか、今後も注目していきたいと思います。