お盆も終わり、夏ももうすぐ終わりです。
しかし、今年は「酷暑」という言葉にふさわしいような暑さ。
そして、たくさん飛んでくる台風。
少し前の夏とは景色が変わってきましたね。
夏が終わるな、と感じることで段々と虚しい気持ちが出るという時期のハズですが、
そういう感覚というのも、どこかに忘れてきたというのが本音です。
森山直太朗さんの「夏の終わり」とか、もっと遡ると井上陽水さんの「少年時代」
とかが胸に染みる時期のはずなんですが、時代は変わったものです。
先日ブログで書いた千葉の気温を見れば一目で分かりますが、もう昔のイメージの
夏というのは、戻ってこないんでしょうね。
子供たちの学校も週明けから始まるところも多いのではないでしょうか?
昔は8月31日まで休みというのが普通でしたが、最近の学校は夏休みが早くから始まり
早く終わるところも増えてきました。
うちの家の学生たちは、22日~始まった人、26日~始まる人、昔ながらの8月は全部休みの人
という3パターンに分かれました。全員のリズムがバラバラなので、この辺も夏の終わりが
感じづらい部分なのかもしれません。
さて、それなりに子供が大きくなると、夏休みに一緒に出掛けることも減ってくると思います。
小さい子供を家族旅行とかに連れていくと、電車の中で愚図ったりして難しいですが、大きくなれば
全員が別の予定で動いているので、それぞれの予定も合わず、何かを一緒にということはなくなります。
そんな中で珍しく強引にスケジュールを合わせて出かけました。
久々に家族全員で時間を合わせて出かけたのが、しまなみ海道の自転車踏破です。
尾道から今治まで、複数の島を自転車を使って渡っていきます。
私と長男は、約8年前に1回、今治~大三島までやったことがありました。
しかし、涼しい時期という点と若かったという点、そして距離という点を考えると、前回はまだ難易度も低く
それと比べると、今回は暑さ、人数、その他いろいろな点で難易度が高いのだろうと思いました。
ただ、年齢も趣味も、普段やっていることも違う全員が「行きたい」という状況を作るにはこのくらいの
事が必要なんだと感じました。
ましてや、お盆の時期しか全員が揃いません。という事は必然的に交通手段も、宿も、もちろん自転車も
手配が困難な時期です。6月後半に行こう!と考えて手配をかけていきましたが、その時点で既に尾道から
借りるのでは「電動」の予約が出来ませんでした。
折角乗り気になったに、予約すらできないとは。。。そして、子供たちはまだしも、自分は60km以上の
距離を1日で普通の自転車は厳しい、と考えていました。
宿の確保も簡単にはいかず、ようやく取れたのが広島市街の簡易ホテルと次の日は松山の宿。
という事は、必然的にしまなみ海道を走るのは日中1日しかなく、そして尾道では電動自転車が確保できない。
この状況で思い立ったのが、途中の島まで別の手段で行って、そこで自転車を借りてそこからしまなみ海道を走れば
いいんじゃないか、ということでした。
しまなみ海道のレンタサイクルをしている「しまなみジャパン」のホームページを見てみると、10ヶ所の
貸出所があります。前に借りた時は、サンライズ糸山で借りて、道の駅「多々羅しまなみ公園」で返したことを
思い出し、全部の場所で貸出の検索をしました。
そうすると、「瀬戸田観光案内所」という場所で、唯一行く日に3台の電動が空いていることが分かりました。
3台あれば、あとは電動じゃなくてもいいと判断して、速攻予約しました。
しかし、「瀬戸田観光案内所」ってどこ?
地理には多少明るいですが、全くわかりません。
調べてみると、生口島の中にあることが分かりました。
さて、行き方は?
広島から電車で三原駅に行き、そこから船で30分。行くまでもまあまあ遠い場所です。
※赤が通常ルート、青が今回のショートカットでフェリーに乗った場所
当日、実際そのルートで生口島の瀬戸田港に着き、そこから歩くこと10分。
「瀬戸田観光案内所」に着きました。
10時前に着き、16時に今治着を目指して約50km走ります。
最初はスムーズに行っていたものの、島の中でも多少アップダウンがあり、また分かっていたものの、島と島を渡る橋に
行く際は、ループで上っていきます。という事は、自転車には非常にきつい瞬間です。
一度経験していた私的には、ここの電動なしはキツイと思っていたので、とても電動がありがたかったです。
そして、何より島と島を渡るときの景色は、最高です。
そこまで苦労して上ってきたことが報われる瞬間です。
私たちは、生口島~大三島~伯方島~大島~今治市街という4つの島を渡っていきましたが、それぞれに景色が違い
とても見ごたえのあるものとなりました。
結果的には、瀬戸田を9時半過ぎに出て、いくつか立ち寄りましたが、50km弱を走って14時前には今治駅に到着するという
まあまあなハードスケジュールとなりました。
さすがに後半は暑さに負けそうになる時間もありましたが、それでも天気にも恵まれ、非常に素晴らしい時間を過ごせました。
一緒に行った人たちの素直な意見を聞いてみました。
〇暑かったけど涼しい。平坦な道が多いから普段の自転車よりも走りやすかった。
〇尾道側から行く方が最後に大きい橋があるので、楽しい。潮の流れとかが違うのが見える。
自転車を借りるときの係の方がとっても気さくで、地元の人とふれあっているという感じがよかった。
〇漕ぐのが大変だけど、緑とか海とかが見えるから癒される。休憩スポットがあるから途中でもゆっくりできる。
なので、初心者さんにもおすすめ。
〇前回よりも楽に焦げたので、前回以上に景色を楽しめた。特に来島海峡大橋からの景色はとても感動した
〇夏のはずなのに涼しさすら感じた。道中いろいろと見られるスポットが多かったが、あんまり寄れなかったので、
次回は訪れてみたい。
必要なもの)水分と帽子は必須。荷物は軽いほうがいい。荷物がある人は、かごのある自転車を借りた方がいい。
いろんな意見が出ました。
ただ、総じて言えることは、行って良かったという事です。
また、電動借りられないからって、行くのをあきらめなくてよかったという点も加えておきます。
今回は、「夏休み」という事で、仕事を忘れた話題となりました。
また、来週以降は仕事に戻った話題になりますので、是非、開周堂ブログにお付き合いください。
よろしくお願いいたします。